- Akikaze to Yaroutachi
風を切って行く
秋の肌寒き路地裏を
オープン D が焼き払う
俺は知っている
光るその目の
イルカの様な単純さの素晴しさ
- Amazarashi nara Nureru ga Ii sa
コンクリートの隙間から顔出した
草の様な花の様な
「なんだってかんだったって知らないよ」
なんでもねぇやと突っ立っている
雨曝しなら濡れるがいいさ
だって、どうせ傘など持って無いんだ
時が来たなら終わるもいいさ
- Chokujou Baka Ichidai
そんな事はどうでもいい事だ
肝心なのはそういう事じゃない筈だ
不確かなものを 不確かな足で
追いかけ回す
嘆きを吐き捨て眼を上げりゃ
血が滲むような月が出た
そうか、そうだった
- Doa wo Akeru Ore
憂い深く暗く
ドアを開ける俺だ
何処へだって行けると信じてる
背中を真昼の風が押す
「やれ、頑是ねえ子だ。駄々捏ねてよ。」
街は入り日の雨上がり
- Girarism Yoake Mae
硬直した感受性は泣かない
くたびれ果てた感受性は泣かないもんだ
寄り集まって慰めあって
文殊の知恵を手に入れた
老成して出来上がって
立派な知恵を手に入れたって
それがなんだろう?
- Issaigassai Taiyou Mitai ni Kagayaku
多分、これで良いはず
そうさ、これで良いはず
きっとこれはどっかに
繋がっている、はず
絶対これで良いはず
なんてそれで良いはずねえはず!
きっと何かが変わるべき、な、はず
- Jet Man
一足飛びに彼方の街へ
風吹く速さのままに
手を振り別れ
誰かと出会う
花と涙を携え
月の無い夜を一跨ぎ
絶望の谷を一跨ぎ
- Machi Wa Furusato
「何がどうなっているんだろう?」
見えぬ眼で睨むれば
「何がどうだって言うんだろう?」
縺れながらも走るだけ
悲しいなら泣けよ
泣けば世界は土砂降りの雨だろう
泣き飽きて
- Slow Motion
午前十一時。
青梅街道は何時にも増して緩い
春は死んでいる 血を流している
柔らかい青の下で
スローモーションで崩れる顔
みんな消えちゃうんだなあ
忘れちまうんだなあ
- Tatoeba Boku ga Shindara
tatoeba boku ga shindara
sotto wasurete hoshii
sabishii toki wa boku no suki na
hana wa tatete naite kure
tatoeba nemurenu yoru wa
kurai umibe no mado kara
boku no namae o kaze ni nosete
- TV-Tou
君はあっさりと去ってしまった
まるで何もなかったみたいに
雲が流れてゆく
ここは変わらずいつもの騒ぎで
今日もでっかい渦卷きみたいだ
そっちはどうなんだ?
のんひりやっているか?
冬が終わり雪が溶ける
- YONDEIRU NO WA DARE NANDA
Ore wo yonde iru no wa dare nanda
Kimi wo yonde iru no wa dare nanda
Asu ni matte iru no wa
Soko de matte iru no wa
Makkuro yami de nani mo mienakatta
Nodo ga kawaite nani mo ienakatta
- Yorube Nai Tabi
面映ゆい記憶の窓に
映る顔、どんな顔?
涙顔、声無き声を憶えている
夢の間に間に見た日々に
サヨナラダ!
遠く遠くと来る程に
- Zero kara Subete ga Hajimaru
広げた手のひらを陽に翳す
翳した手のひらに何もない
何にもない
手を翳せば空には空ばかり
手のひらにも空にも何もない
カラッポだ それで全部だ
そして