Aino Thesis長い坂道を
どこまでも転げ落ちるように
輝きながら時は過ぎ
今更ながら君が好き
暗い地下鉄で
ネバネバと油売っていたら
トグロのような霧は晴れ
手の鳴る方へ導かれ
Ajisaito Ameno Kyousoukyoku風に揺れた紫陽花のハーモニー
胸の奥がキュンとくるのさ
君と初めて出会った日から
僕の時計は壊れているのさ
気になったら 止まらないよ
そっぽ向いて照れてるのかな
水玉のアンブレラ
紫陽花と雨の狂想曲
Akenaiyoruha Naittekotowo Akenaiyoruni Kangaeteita風見鶏の憂鬱を
頼まれもせずに考えた
流されずに生きるって
たぶんそれなりに困難だ
置き手紙を残してさ
旅に出たりとかしたいんだ
小銭がないのを言い訳に
すぐに帰るのも悪かないさ
Aoi Hitomi no Koibito sanKimi ni ageru hazu no nattane no hana wa
Mizu no yarisugiki de genki ga nai yo
Kimi wa boku warau kana Aoi hitomi no koibito-san
Kimi ni utau hazu no koiuta wa
Kekkyoku, kashi ga tsukazu ni irunda
Douyattatte karimono wa mitai ni nacchimounda
ORIJINARU na kimochi nante mou doko ni mo nai no kana
Berandadenijiwomitaカモメが空を飛んでるよ
ヘチマが風に揺れてるよ
どこまで細部に
どこまでなれるだろう
キリンが遠くを見ているよ
麦茶が汗をかいてるよ
日々の振幅が
Densetsu通りの向こう側に
四角いビルが又建った
窓に映る雲の流れは速くて
僕ら言葉少なに駅へ向かい歩いてる
踏み切りの手前で
猫が又おっ死んでた
彼の目には僕らがどんな風に映って
ぶちまけた脳ミソで
Folkwa Bokuni Yasashiku Katarikaketekuru Tomodachi壊れたステレオから君はやって来た
麦わら帽子を首にぶら下げて
穴の開いてない
ドーナツが好きだって
どうして先に
分かっちゃったんだろう
夕暮れの町に響くチャイムが君の
いつも帰る場所 眠る布団
Hanketsuo Matsu Jyukeisyanoyouna Hitomide燃えるようなアスファルトの上
漂ってる
揺らめく町の景色それは蜃気楼
動かなくなった老人死人
さながらに
徘徊する時は躊躇いを重ね
過ぎて行く
探さないでくださいと書き置いた
Hoshikuzuno Serenade暗転のステージに
差し込んだ一筋のライト
気まぐれな天使が
目の前に舞い降りた
まさに電光石火 恋のキラメキ
空前絶後 胸のトキメキ
二進(にっち)も三進(さっち)も
どうにも止まらない
Ikiterukotogatsurainara生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが
三日と経てば元通り
気が付きゃみんな年取って
同じとこに行くのだから
生きてることが辛いなら
わめき散らして泣けばいい
Isu時間の止まった 北向きの部屋
遠い春先のグラウンドに
知らない声が響いてる
飛行機雲が 空を割る
君がいるのはきっと
遥か向こうの側の空の下
ああ日は昇る 意味もなく呟いた
「ごめんなさい」だなんてさ
Itoshikimieいっそ 抱きしめて
抱きしめて 離さないよ
このまま 傍にいて欲しい
何も問わずに
いっそ 最後まで 最後まで
信じられる力を 僕にください
例えばそれが 偽りでも
朝の光に 君が消えてしまいそうで
Kachoufuugetsu行く雲に乱れし心
吐く息は仄かに白く
喜怒哀楽を幾重に纏い
人は今 何処を歩む
花鳥風月 瞬く間
私は声を大にして
この身の限り唄をする者
花鳥風月 それもまた言の葉の綾
Kataashinopo片足のポー 歩いているよ
人混みの中 へし合いながら
あの頃はもう 戻ってこないと
知っているのに 人が悪いや
片足のポー タデ食う虫も
好き好きだよと 君は塞いだ
川縁の向こうでは少年たちが
Kazeninatte遥か 遥か 彼方のことを
教えて誰か 気の向くままに
遥か 今は 道すがら
見上げた空に 君の足跡探す
遠くからやってくる未来
光の速度で 色めいたテレパシー
だから 風になって
魚になって君を想うよ
Kazeyoubi唐突に切られた電話
受話器の向こうの世界を
僕は知らない
月の裏側で君と出逢い
1/6の重力で求め合った
すれ違う日々の悲しみが
知らず知らず僕ら逞しくする
良い意味で
Kimito Pastano Hibiねじれた機嫌のデイジー 低い雲を見てる
砂時計を隠したの 僕は気付いているよ
読み飽きたテグジュペリ 壊れたテレビデオ
由(よし)なし事丸め込んで ベランダでキスをした
明らかに 最近、外食が減ったと君は言うけど
腕に縒(よ)りをかけるなら 二人きりもいいでしょう
Kimiwa Gobanmeno Kisetsu君と別れて
いくつかの季節が過ぎていった
僕はもう君の知らない町で
君の知らない歌を唄っているよ
勝手気侭な
タンポポの綿毛を指で追って
国道の緩いカーブを超えて
あの日のままの君の影を抱いた
Kotobani Surebaもう何も 言わなくていいんだよ
君の気持ちは 分かってるから
何度でも 間違えばいいんだよ
笑われたって 気にしなきゃいい
いつまでも いつまでも
一緒にいたいね
一歩ずつ 一歩ずつ
歩いてゆこうね
Mirai Kazenotsuyoigogoniumaretasonet例えば神様の悲しみを
信じられないボクを
君は笑うのかしら
途絶えた カタコトの愛情と
ウタカタの溜め息を
ひび割れたホロスコープに
重ね合わせてる
きっと 生まれ変わったとしても
Naitemo Iiyo君の悲しみは 君だけのもの
だから隠さずに 泣いてもいいよ
涙が勝手に 溢れてくるのなら
なにも構わずに 泣いてもいいよ
泣いてもいいよ 泣いてもいいよ
どんなに君が 泣いたって
ぼくはちっとも 痛くはないよ
Namida形あるものすべて
色褪せてゆくけれど
あなたの作る笑顔は
今日も新しい
命あるものすべて
滅びゆく運命だと
行方知れずの心
緩く手を握る
Nannimo Nai Heyaなんにもないへやのなかでぼくは
からっぽのぎゅうにゅうパックを
すすっていたんだ
もうきみをわすれたはずなのに
こころくるしくなる
なんにもないへやのなかでぼくは
さいほうそうのテレビドラマに
はまっていたんだ
Natsuno Owari水芭蕉揺れる畦道 肩並べ夢を紡いだ
流れゆく時に 笹舟を浮かべ
焼け落ちた夏の恋唄 忘れじの人は泡沫
空は夕暮れ
途方に暮れたまま 降り止まぬ雨の中
貴方を待っていた 人影のない駅で
夏の終わり 夏の終わりには
ただ貴方に会いたくなるの
Oracionオラシオン 君は幻
祈りの最初の言葉
オラシオン 風に舞う記憶
オラシオン 黒のストール
忘れたいつものカフェの
絵画の花も枯れるだろう
オラシオン 角を曲がれば
あの日の君に会えると
Rakujitsu叶わぬ思い 光の中に位置するもの
この手をそっと伸ばせば 届く気がする
生温かい 心の奥に息衝く鼓動
その目をじっと凝らせば つぶさに揺れる蓮華草
雲一つない 長閑なだけの日暮れに
そそのかされ 天にも登りそうな行路
あなたと見たい 景色がどれだけあるのだろう
手に負えないほど 広い世界もれなく遠い未来
Sakano Tochuuno Byouin坂の途中の病院の患者さんは
主に夏の亡霊たち
彼らは慢性のアトピーを治すために
ニンニクの首飾りをして
月のカケラの靴を履いている
早起きが苦手な彼らは
診察の日は機嫌が悪い
(この病院の診察時間は
SakuraBokura wa kitto matteru kimi to mata aeru hibi wo
Sakura namiki no michi no ue de te o furi sakebu yo
Donna ni kurushii toki mo kimi wa waratte iru kara
Kujike sou ni nari kakete mo ganbareru ki ga shita yo
Kasumi yuku keshiki no naka ni ano hi no uta ga kikoeru
Sakura sakura ima, saki hokoru
Seishunno Memoiersノックアウトされたリングサイドに
僕は一人腰を下ろした
薄れていく意識の中で
君の姿を探した
闇雲に出したパンチは
尽く空を切り裂いた
倒れてはまた立ち上がり
時が過ぎるのを待っていた
Snowdropスノウドロップ 君がいたあの頃
窓辺に飾っても 心寂しいだけ
息をひそめて 抱き合ったこととか
雨に打たれて 泣き濡れたこととか
全部嘘じゃないよ
全部嘘じゃないよ
スノウドロップ 白い世界の中
君はあの時のまま
Tabidachino Asa日が昇る前に
君の眠るこの部屋を出よう
誰にも気付かれないように
有りっ丈の小銭を握り締めて
背負い込み過ぎた
荷物は全部置いて行こう
結局何の役にも立たない物だから
無人駅のホームに立って
Tegami新しいこの街にも
少しずつ慣れてきたよ
昨日から降り続く雨に
布団はびしょ濡れだけど
この間隣街で
日雇いの仕事を見つけたよ
すごく割りはいいけれども
迷ってるよ
Tomodachidato Omottetanoni友達だと思ってたのに
君は僕に手を上げた
みんながやれと けしかけて
泣きながら 下ろした拳
友達だと思ってたのに
君はもう見てくれない
こうして僕は いるのにさ
空気のように 空気のように